利用者:TomoakiKasuga/sandbox

井の頭公園:ラブラドール Nikon80-200mmF2.8
川越祭り女子 Canon28-135mm

オールドレンズの楽しみ方(レンズ評価の新しい手法

ミラーレスデジタル一眼レフカメラの出現で、数十年前のオールドレンズをアダプターを介して最新の一眼カメラに取り付けることが可能になり、市場価格の安いオールドレンズで高画質写真を楽しむ方法が確立されてきている。例えばオールドレンズを楽しむために最も愛用されているソニー製のミラーレス一眼カメラ:α7Ⅱレンズアダプタを使えばCanon, Nikon, Minolta, Zeiss などの数十年前のオールドレンズを使用することが出来、大変低コストに高画質写真を楽しむことができ、その愛用者が増えている。

SONY α7Ⅱ + Nikon80-200mmF2.8

またそれに伴い、従来のレンズの特性的な面にばかり注目する評価手法ではないレンズ評価の仕方が提案されている。例えば井の頭レンズ研究所では、今までにないレンズ(カメラ)の楽しみ方を提案している。大量の高解像度写真を公開することで、有名写真家が撮った一枚の素晴らしい写真を本で見るより、100枚のいろいろな写真を高解像度大画面TVで見た方がそのレンズの本当の個性が分かるからである。このやり方は高性能なミラーレス一眼カメラによる高解像度デジタル写真、高解像度大画面TVが普及し、インターネットによる高速大容量データ配信が可能になって初めて可能になったものである。従来は不可能であった方法であり、これからの普及が進むものと考えられる新しいレンズ(カメラ)評価手法である。大量の画像データで数十年前のオールドレンズや新しいレンズの性能を比較・検討することで、撮影に適したレンズ選択の参考にすることが初めて可能となる。1枚1枚の写真をじっくり見る前に、各アルバム(レンズ)の多数の画像が見える画面でザーッと全体の感じを見るのが良い。その方が凡そそのレンズの個性が分かるからである。そのあとで各写真をゆっくり見る。高画質な大画面TVでRAW現像された非圧縮の高画質画像を評価するのが良い。

昨今の高級レンズは数十万円もするものもざらだが、数十年前のオールドレンズを使えば数千円で高画質な写真を楽しむことも可能である。数十万円のレンズを一本買うより、数千円のレンズを数十本買った方が良い写真が撮れる確率は高くなる。

最近の自動化が進んだ高性能レンズより奇麗な写真が撮れるオールドレンズが沢山ある。レンズは機能も大事ではあるが、”ガラスの特性が命” だからである。(主にAFが出始めた頃前後のレンズを対象。骨董的な価格高騰は無く、画質の割に比較的安い値段(数千円~2万円程度)で購入でき、AFや手振れ補正が使えるメリットもある。)

高解像度レンズ画像のサンプル[編集]

井の頭レンズ研究所では多くのレンズ画像を公開しているが、”お勧め画像データ”はこちらで見ることが可能。

楽しみ方[編集]

SONY α7用アダプタ各種

オールドレンズを楽しむのは簡単である。写真の様にレンズ交換式ミラーレスカメラとアダプタとレンズが有ればよい。アダプタはヤフオクやアマゾンで買える。物によるが、3000円程度から1.5万円程度。AFが効かなくても良いなら大体3000円から5000円程度。アダプタを使えばソニーのデジタルミラーレス一眼レフカメラなどに、ほとんどのメーカーのオールドレンズが使える。その理由は、昔のミラー式一眼レフカメラはミラーが有る分本体の厚みが大きかったので、ミラーのないデジタル一眼は薄くできているからで、その分厚みのあるアダプタが使用できる。なので、CANON(EFマウント)用レンズでもNIKON(Fマウント)用レンズでもCONTAX用レンズでも利用可能。(ただし、まれにレンズによって絞りが効かないなど起こりえるので要注意。)

  • カメラについて

カメラ本体のことに少し触れておくと、まず大きく分けてミラー式一眼レフとミラーレス一眼レフがある。ミラー式一眼レフはその名のとうり内部に鏡があり、普段は光学式ファインダーを通してカメラマンが画像を見ているが、シャッターを押すとフィルム面(センサー面)に画像が写る様に、ガシャンと言ってミラーが動く。最近はミラーレスが主流で、ファインダーは光学式ではなく電子式表示装置になった。そのおかげで本体が薄くなり各社のレンズがアダプタを介して使えるようになった。センサーがデジタルになってもファインダー用の表示装置がなかなか良い解像度のものが出来なかったので、ミラー式のデジタルカメラが長期間使われ、NIKONやCANONはミラーレスに出遅れた。

  • センサーについて

センサー(光をデジタル画像データに変える)のサイズでも種類がある。一般的には”フルサイズ ”と呼ばれる”36㎜ x 24mm” のものと、それより小さいものと有りる。当然センサーが大きい方が良いが、APS-Cと呼ばれるフルサイズの2/3程度のもの(コンパクトな機種に多い)までなら使えるが、なるべくならフルサイズのカメラがお勧めだ。フルサイズカメラは定価で買うと数十万円するが、少し古いα7Ⅱなどなら数分の一の価格で購入可能。(購入するときは何回くらいシャッターが押されたかを確認するのが重要。10万回超えるとセンサーに寿命が来るそうだが、5万回程度までなら問題ない。)

評価[編集]

  • 評価基準

多くの写真を撮ることで本当のレンズの個性が見えてくる。固定焦点レンズや最近のレンズとの比較も参考になる。画像のクオリティーと言う意味ではRAW現像がかなり影響大である。RAW現像をすることで本当のレンズの個性が見えてくる。

今、レンズの評価基準で大事なのは、

  1. 解像度(画像の分解能の高さ)
  2. 色の緻密さ(細かい色の違いや細部での色の変化を再現できているか)
  3. 透明感・立体感(画像の奥深さ、空間表現が出来ているか)
  4. 適度なキラキラ感(画像に美しさと華やかさをプラスする)
  5. 色の自然さ(特に風景画の緑)

である。実際問題すべての点で100点満点のレンズはないであろう。例えば解像度に関して言えば、SONYのFE2470GM2 が優秀だが、色の自然さはイマイチである。色の自然さではMinoltaの100mm が素晴らしい。それぞれのパラメーターをなるべくバランス良く実現出来ているレンズが良いと言う事になる。

参考文献[編集]

オールドレンズを楽しむポリシー[編集]

最近の高性能レンズは高解像度なものが多いが、色が奇麗かというとそうでもないように感じられる。特に高解像度レンズは風景画の緑がなかなか再現できないようだ。ある程度良い解像度で色が緻密で自然なレンズが好ましい。レンズの技術的な解説をしているサイトは多々あると思うが、肝心の画像データが低解像度だったり、綺麗でなかったり、見るのがめんどくさかったりする事が多い。大事なのは技術的な解説より奇麗な写真そのものを見ること。しかも一枚二枚見てもレンズの個性はわからないので、”たくさんの奇麗な写真を見てレンズを評価する”というやり方が良い。多数の非圧縮高解像度データを見比べればレンズの個性が自然に見えてくる。

外部リンク[編集]