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== 概要 ==
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荒川区は、下水道局[[三河島水再生センター|三河島処理場]]の処理水を、隣接する千住製紙工場に供給する契約を1955年に結んでいたが、さらにこの水を江東地区の工業用水として送水するため、1962年に南千住浄水場の建設に着手した<ref>東京都荒川区『[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I097671237-00 荒川区史 下巻]』東京都荒川区、1989年、1431ページ。</ref><ref>東京都荒川区『[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I097671237-00 荒川区史 下巻]』東京都荒川区、1989年、1432ページ。</ref>。
[[工業用水道]]の浄水場として[[1964年]](昭和39年)[[8月15日]]に竣工した浄水場。

原水は[[東京都下水道局]][[三河島水再生センター]]の下水処理水であり、急速ろ過のうえ、ろ過水は[[江東区]]、[[墨田区]]、[[荒川区]]の全部、[[足立区]]、[[江戸川区]]の一部に送水していた。
江東地区の[[工業用水道]]の浄水場として[[1964年]](昭和39年)[[8月15日]]に竣工<ref>東京都水道局『[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002835337-00 東京近代水道百年史]』東京都水道局、1999年、178ページ。</ref>。原水は[[東京都下水道局]][[三河島水再生センター]]の下水処理水であり、急速ろ過のうえ、ろ過水は[[江東区]]、[[墨田区]]、[[荒川区]]の全部、[[足立区]]、[[江戸川区]]の一部に送水していた。施設解体後、跡地には荒川給水管理所が建設された。
施設解体後、跡地には荒川給水管理所が建設された。


== 沿革 ==
== 沿革 ==
* [[1964年]][[8月15日]] - 通水<ref name=":0">東京都下水道サービス株式会社『[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030576234-00 証言に基づく東京下水道史 資料編]』東京都下水道サービス、2020年、37ページ。</ref>。三河島処理場の処理水7,000立方メートル/日を供給される<ref name=":0" />。
* [[1964年]][[8月15日]] - 通水。

* [[1997年]][[3月31日]] - 廃止。
* [[1997年]][[3月31日]] - 廃止。


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* [[国道4号]]
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* [[千住大橋]]
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==脚注==
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== 関連項目 ==
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2023年5月9日 (火) 21:40時点における版

南千住浄水場
Minami-Senju Purification Plant
所在地 東京都荒川区南千住6丁目39番19号
座標 北緯35度44分21秒 東経139度47分37秒 / 北緯35.73917度 東経139.79361度 / 35.73917; 139.79361座標: 北緯35度44分21秒 東経139度47分37秒 / 北緯35.73917度 東経139.79361度 / 35.73917; 139.79361
管理運営 東京都水道局
通水 1964年8月15日
廃止 1997年3月31日
処理方式 急速濾過
通常ろ過水量 138,000m3/日
敷地面積 19,704m2
給水区域 江東区墨田区荒川区の全部、足立区江戸川区の一部
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南千住浄水場(みなみせんじゅじょうすいじょう、英称 Minami-Senju Purification Plant)は、東京都荒川区にあった東京都水道局浄水場である。

概要

荒川区は、下水道局三河島処理場の処理水を、隣接する千住製紙工場に供給する契約を1955年に結んでいたが、さらにこの水を江東地区の工業用水として送水するため、1962年に南千住浄水場の建設に着手した[1][2]

江東地区の工業用水道の浄水場として1964年(昭和39年)8月15日に竣工[3]。原水は東京都下水道局三河島水再生センターの下水処理水であり、急速ろ過のうえ、ろ過水は江東区墨田区荒川区の全部、足立区江戸川区の一部に送水していた。施設解体後、跡地には荒川給水管理所が建設された。

沿革

  • 1964年8月15日 - 通水[4]。三河島処理場の処理水7,000立方メートル/日を供給される[4]

特徴

導水ポンプ

高速凝集沈でん池

円形スラリー循環型が4池あり、1池当たりの処理能力は標準で39,600m³/日から最大で47,500m³/日であり、1池当たりの池内容積は3,008m³、分離面積は505m²、上昇流速55~65mm/分である。

急速ろ過池

重力開放型ホイラー式で12池あり、1池内法長9.2m、幅12.0m、深さ4.6m、1池当たりのろ過面積は96m²、ろ過速度は150m/日、洗浄方式は逆洗浄(逆洗)及び回転式表面洗浄(表洗)装置であった。これら12池のろ過池は、管廊を挟み6池ずつ両側に並列配置としていた。

配水池

配水ポンプ

汚泥濃縮槽

アクセス方法

周辺情報

脚注

  1. ^ 東京都荒川区『荒川区史 下巻』東京都荒川区、1989年、1431ページ。
  2. ^ 東京都荒川区『荒川区史 下巻』東京都荒川区、1989年、1432ページ。
  3. ^ 東京都水道局『東京近代水道百年史』東京都水道局、1999年、178ページ。
  4. ^ a b 東京都下水道サービス株式会社『証言に基づく東京下水道史 資料編』東京都下水道サービス、2020年、37ページ。

関連項目