星野智幸

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星野 智幸
(ほしの ともゆき)
誕生 (1965-07-13) 1965年7月13日(58歳)
アメリカ合衆国の旗 カリフォルニア州ロサンゼルス市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 文学士早稲田大学1988年
最終学歴 早稲田大学第一文学部文芸科
活動期間 1997年 -
ジャンル 小説
代表作 『目覚めよと人魚は歌う』(2000年)
『ファンタジスタ』(2003年)
『俺俺』(2010年)
『夜は終わらない』(2014年)
主な受賞歴 文藝賞(1997年)
三島由紀夫賞(2000年)
野間文芸新人賞(2003年)
大江健三郎賞(2011年)
読売文学賞(2015年)
谷崎潤一郎賞(2018年)
デビュー作 『最後の吐息』(1997年)
公式サイト 星野智幸アーカイヴス
ウィキポータル 文学
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星野 智幸(ほしの ともゆき、1965年7月13日 - )は、日本小説家

経歴[編集]

ロサンゼルスで生まれる。横浜市立荏田小学校、世田谷区立八幡中学校東京都立戸山高等学校を経て、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。産経新聞社記者となる。1991年に産経新聞を退職、1991年から1992年、1994年から1995年の間メキシコシティに私費留学。1996年から2000年頃まで太田直子に師事し字幕翻訳を手がける。

1997年「最後の吐息」で第34回文藝賞受賞。2000年、「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞受賞。2002年「砂の惑星」で第127回芥川賞候補。2003年『ファンタジスタ』で第25回野間文芸新人賞を受賞。同年より2007年3月まで早稲田大学文学学術院客員助教授。

2007年「植物診断室」で第136回芥川賞候補。落選後の1月16日、公式サイトにて「『新人』という範疇からは身を引き、自分に『中堅』としての立場を課したい」と記し、芥川賞の対象から外れることを自ら宣言する[1]。同年すばる文学賞選考委員に着任。2011年、新潮新人賞選考委員。同年、『俺俺』で大江健三郎賞受賞[2]野間文芸新人賞選考委員。

略歴[編集]

賞歴[編集]

選考委員歴[編集]

作品一覧[編集]

小説[編集]

単行本[編集]

  • 『最後の吐息』(1998年1月、河出書房新社/ 2005年、河出文庫、ISBN 9784309407678
  • 『嫐嬲』(1999年10月、河出書房新社、ISBN 9784309013107
    • 嫐嬲(『文藝』1999年冬号)
    • 裏切り日記(『文藝』1998年夏号)
    • 溶けた月のためのミロンガ(『文藝』1999年春号)
  • 『目覚めよと人魚は歌う』(2000年5月、新潮社/ 2004年文庫)
    • 初出:『新潮』2000年4月号
  • 『毒身温泉』(2002年7月、講談社/ 改題:『毒身』、2007年文庫、ISBN 9784062757935、「毒身温泉」は改稿版)
  • 『ファンタジスタ』(2003年3月、集英社/ 2006年文庫、ISBN 9784087460360
    • 砂の惑星(『すばる』2002年3月号)
    • ファンタジスタ(『文藝』2002年冬号)
    • ハイウェイ・スター(『すばる』2002年12月号)
  • 『ロンリー・ハーツ・キラー』(2004年1月、中央公論新社/ 2007文庫、ISBN 9784122048515)書き下ろし
  • 『アルカロイド・ラヴァーズ』(2005年1月、新潮社、ISBN 9784104372027
    • 初出:『新潮』2004年7月号
  • 『在日ヲロシヤ人の悲劇』(2005年6月、講談社、ISBN 9784062129510
    • 初出:『群像』2005年1月号
  • 『虹とクロエの物語』(2006年1月、河出書房新社、ISBN 9784309017433
    • 初出:『文藝』2005年秋号
  • 『われら猫の子』(2006年10月、講談社、ISBN 9784062136952)のち文庫
    • 紙女(『一冊の本』2000年3月号)
    • チノ
    • トレド教団(『ユリイカ』2000年9月号)
    • われら猫の子(『新潮』2001年1月号)
    • ペーパームーン
    • 翻訳実況中継(『ユリイカ』2002年6月号)
    • 夢を泳ぐ魚たち
    • 砂の老人
    • 雛(『野性時代』2006年2月号)
    • ててなし子クラブ(『文藝』2006年春号)
    • エア(『群像』2006年10月号)
  • 『植物診断室』(2007年1月、文藝春秋ISBN 9784163256306
  • 『無間道』(2007年11月、集英社、ISBN 9784163256306
    • 無間道(『すばる』2007年5月号)
    • 煉獄ロック(『すばる』2007年6月号)
    • 切腹(『すばる』2007年7月号)
  • 『水族』(岩波書店、2009年)
  • 俺俺』(新潮社、2010年)のち文庫 
  • 『夜は終わらない』(講談社、2014年)のち文庫
  • 『呪文』河出書房新社、2015 のち文庫
  • 『星野智幸コレクション 1 スクエア』(人文書院 2016年)
  • 『星野智幸コレクション 2 サークル』(人文書院 2016年)
  • 『星野智幸コレクション 3 リンク』(人文書院 2016年)
  • 『星野智幸コレクション 4 フロウ』(人文書院 2016年)
  • 『焔』(新潮社 2018年)
  • 『だまされ屋さん』(中央公論新社 2020年)
  • 『植物忌』(朝日新聞出版 2021年)

単行本未収録作品[編集]

  • 混じりあった匂いの塊(『FRaU』2001年12月11日号)

アンソロジー収録作品[編集]

  • ファンタジーの宝石箱 - Short fantasy stories - Vol.2』(2004年、全日出版
    • 「ペーパームーン」を収録
  • 空を飛ぶ恋 ケータイがつなぐ28の物語(2006年、新潮文庫、ISBN 9784101208053
    • 「定年旅行」(『週刊新潮』2005年8月11日・18日号)所収
  • 極上掌篇小説(2006年、角川書店ISBN 9784048737326
    • 「雛」(『野性時代』2006年2月号)を収録
  • 文学2015(2015年4月 講談社 ISBN 9784062194471
    • 「クエルボ」を収録

エッセイ集[編集]

  • 『未来の記憶は蘭のなかで作られる』岩波書店 2014
  • 『のこった もう、相撲ファンを引退しない』ころから 2017

共著[編集]

  • 『茶の間の男』(1996年、集英社)
    • 島田雅彦の自作解説、ロングインタビューを収録した本。星野はインタビューの聞き手と構成を、大辻都とともに担当。
  • 『作家の手紙』(2007年、角川書店、ISBN 9784048839723
    • 「植物転換手術を受けることを決めた元彼女へ、思いとどまるよう説得する手紙」(『野性時代』)を収録

訳書[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]