クリームパン

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クリームパン
種類 パン
発祥地 日本の旗 日本
地域 東京都
考案者 相馬愛蔵
誕生時期 1904年明治37年)
主な材料 小麦粉、カスタードクリーム
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クリームパンは、中にカスタードクリームが入っている菓子パンの一種である。

歴史[編集]

シュークリームの美味しさに感銘を受けた中村屋の創業者である相馬愛蔵[注釈 1]がこれをパンに応用することを考え、1904年(明治37年)にクリームパンの製造・販売を始めたのが元祖である[1][2]

発売されたクリームパンは体力向上が叫ばれていた時代に栄養価の高い食べ物として受け入れられ、次第に全国へ広まっていった[3]

製法[編集]

カスタードクリームをパンの生地内に詰めてから焼成する、もしくはシュークリームと同様に焼成後に器具を用いてパンの生地内に詰める。

クリームパンにグローブ型が多いのは、詰め物をしたパンを焼く際に中に空洞ができてしまうことを防ぐためにグローブ型の切れ込みを入れたとする説と、切れ込みから中身がわかるようにするためとする説があるが、いつからこのような形になったのかは定説を得ていない。[要出典]

ギャラリー[編集]

派生品[編集]

派生品として、生クリームチョコレートクリーム、コーヒークリームなどを充填したものが挙げられる。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 東京専門学校を卒業すると北海道へ渡り、札幌農学校養蚕を学ぶ。その後は地元である長野県安曇野に帰郷して養蚕や農業に携わっていたが、妻である相馬黒光が村での生活に馴染めず健康も害したことから、療養のために上京する。
    1901年(明治34年)には東京大学正門前にあったパン屋の中村屋を買い取り、屋号はそのままにパンの製造販売に乗り出した。

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 岡田哲『たべもの起源事典』東京堂出版、2003年2月。ISBN 978-4490106169 
  • 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社、2013年11月。ISBN 978-4582634860 

関連項目[編集]